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2007-08-01 (Wed)

いろんな設定ができるものだな~すごいな~ってただただ思いました。
事故で脳死になった少女の臓器を、移植を必要としている人々に分け与える。
と、聞くと、感動的な闘病もののようだけど、
全く違います。
いくら移植を希望しているひとがいても、日本で禁止されている臓器移植をしようとすることは悪いことなのか。
臓器を届けるごとに寓話が描かれているのですが、
心臓を届けたかったのは恩師。
その夫婦の話が泣けます。
ネタばれになってしまいますが、書いておきます。
ある日突然妻の律子が姿を消す。
「私は私の余生をみつけました。どうか捜さないでください」という手紙を残して。
熟年離婚か!?
と単純に思ってしまった自分がいやだ。
妻が夫のもとを去った理由。それは・・・
癌であと数か月の命と診断された妻は、ひとり静かに人生を終わらせようとホスピスへ入院してしまったのです。
長く心臓病を患っている夫に知らせたら、夫の心臓が危ないと思ったから。
病気の時つらい時、近くにいてほしいと思うのが愛だと思っていたけれど、
ましてや死が近づいている時・・・
離れる愛もあるのだと・・・
知りました。
その他たくさんの話がからみあいつながり、
生と死の話だし、かなり暴力的な場面もあるのだけど、
読後感は悪くない。むしろ心地よく感じます。
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